インタビュー

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#21 「伊達ふぇす」レポート〜和文化を通した多文化交流〜その2

2014.10.09

定禅寺通と言えば光のページェント。
すっかりお馴染みになっている仙台冬の風物詩であるが、
それ以外の期間にはどんなイベントが開催されているのだろうか?
そんな素朴な疑問を解決するべく、今回の“伊達ふぇす”取材へと繰り出した。

秋晴れの日曜午後、会場に到着すると着物姿の人々がまず目に止まる。
彼らは“ゆるくたのしく気軽に和を楽しむ”をモットーとする団体、
伊達着物衆だ。

これから何が始まるのだろう?と興味津々に眺めていると、
すずめ踊りのお囃子が始まった。
踊り子の前には白無垢の花嫁と花婿が座っている。結婚式のようだ。
すずめ踊りとは、新緑の頃に仙台青葉まつりで披露される躍動感あふれる踊りである。
仙台の伝統と日本の婚礼、2つの文化がコラボレーションして
今までにない新しい世界を表現している。

異文化に触れた時にわくわくするのと似た感覚で見入ってしまった。
こんな気持ちを地元仙台で味わえるとは粋なものである。

お囃子の軽快なリズムに聞き惚れていると、
先ほどの伊達着物衆を伴った花嫁行列が始まった。
KIMONOを美しく着こなした外国人の姿が目立つ。

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この日は定禅寺通ストリートライブも同時開催中で、
八重山民謡や尺八などの音楽が異文化交流にさらなる彩りを添えていた。
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花魁道中が始まると会場の雰囲気はさらに魅惑的なものに。
華やかな着物で一行が練り歩く姿は、和のパレードといった様相である。
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和文化イベントと一言で言っても、
集まる人の多様性によってその世界は幾重にも光を放つ。

この日の定禅寺通では、和を愛するという共通点のもと
多国籍文化が違和感なく融合していた。

優雅で優しい空気がそこには流れていた。

(記事 佐藤しづ香さん)

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